浅野の過去

偏差値40の学生にはあって、真面目な社会人が失った宝物

先日、ちょっと試してみたことがあります。

大学生と、30~40代の社会人女性に、「人の役に立つことを書き出す」というワークをやっていただきました。すると、次のような結果になりました。

がんがん書いたのは学生。社会人女性の方は、何も書けず空欄が目立ちました。

社会実績のない学生の方が、なぜ書けたんでしょう?

しかも書けなくて苦しんでいた人は、仕事のできるような人の方が多かったんです。

そこで、今日は、
「大人になると、やりたいことが見つからなくなる理由」

というテーマでブログを書きますね。

今回のワークをしてもらった、学生の偏差値レベルは40位。
決して成績のよい学生ではありませんでした。
50人以上いたと思いますが、何も書けなかったのはたった2人です。

社会人女性の方は、50%近くの人が空欄になっていました。

学生さんの書いた回答を1つご覧くださいね。

「食べることが好きなので、人が残したごはんを食べてあげる」

これを読むと、「なーーんだ!そんなことでよかったのか~」って思い、思考が動き出して、書き始められるようになるのが、大人によくみられる傾向です。

ワークを出題したときには、「どんなくだらないことでも書いていいよ」と伝えてあるにも関わらず、大人は書けないんですよね。

この時に起こった、思考停止状態こそ、「やりたいことが見つけられない」と言い出す
原因の象徴でもあるんです。

ではでは、この思考停止状態はなぜ起こるのか。

それは、3つの思考のブレーキが働くからなんです。

まずは1つめ。

1、「未完恐怖ブレーキ」

仕事をするときに求められるのは、結果です。総合職でも一般職でも関係なく、自分が与えられた仕事を完璧に、早く行うことを、求められる世界です。

マニュアルがあったり、厳しい指導があって「失敗しないように」訓練されるわけですね。

それだけに、ワークに向き合うときも、「ヘタなことは書けないぞ。完全な答えを書かなきゃ」と無意識にプレッシャーがかかる。そこで思考が停止してしまうんです。

そして2つめ。

2、「比較ブレーキ」

これは他人と比較することによる思考停止ブレーキです。

大人になれば、自分よりすごいなぁと思う人に出会う機会は、星の数ほどあります。
そして、このワークに向きあうと、

「人の役に立つと言われてもなぁ。私は○○の仕事を5年やってきたけど、もっとすごい人いるし・・・」

と、感じ始めて、ジ・エンド。またまた思考停止状態に陥ってしまうわけです。

そして最後、

3、「ステップ思考ブレーキ」

これは真面目に勉強や仕事を積み上げてきた人に多いのですけど、一つ一つ階段を上るかのように積み上げてきたと、感じるものしか、自分の実績として認めない感情です。

「感じる」というところがミソで、自分が何気なしにできたことは、認めない傾向にあります。
この感情が、前に進む気持ちを止めてしまいます。

以上の3つのブレーキがいつもかかっていると、新しいことに挑戦することに臆病になります。

そして、行動できない自分を責める。さらに、その状況が辛いので、しまいには・・・思考停止。

最後には、「やりたいことがわからない」という状況で身を守るようになるんですね。

でも、そんな自分になっている以上、その状況から何かをすすめていきたいですよね?

では、どうすればいいのか。

その一つとして「白いキャンバス思考」を持っていただきたいのです。

「あぁ。私は特別な才能があるわけでも、実績があるわけでもないな。それは仕方のないことだ。だったら一度まっさらな自分に立ち戻ってみよう。失うものないし」

という観念した気持ちです。

勘違いして欲しくないのは、決してこれは後ろ向きなお話ではありません。逆に、攻めの姿勢です。

解説を続けますと、白いキャンバスは、何色にも染められます。

デッサンから始めるので、うまく絵を書くために、書いては消しを繰り返して、
下書きをします。

つまり、最初からうまく書けないのは「標準化」されているということです。

そして下書きが終わってから色をつける。

これを繰り返して絵を完成させます。

そもそも、やりたいことって湧き上がるもので、見つけ出すものではないはずなんです。感情ですから。

まずは一度、自分をリセットするような気持ちで、自分を見つめなおし、
そこでなんとなく「これはいけるかも」「やってみようかな」程度の感情を見つけ出して
みるんですよね。

そこに、やりたいことのヒントが眠っているものなんです。

私も、まさか女性を指導するような仕事をすることになるとは夢にも思いませんでした。男3兄弟の中で育っていますし。

でも、講師になって、男女を教えているうちに、女性が多く集まるようになって、お役に立てることに気づいた。その経験を積み上げているウチに、今の浅野塾の活動が、「やりたいこと」に昇格していったというのが現実です。

あら、今日はかなり長文を書いてしまいましたね。

眠くなりませんでしたか?(笑)

明日は、山陰地方に飛びます。日帰りだけどね。

準備しなきゃ!

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