浅野の過去

思い出の「男性」指導

実はわたくしも。

男性を指導していたことがあるのです。

浅野塾を起ち上げる前の3年間。
プロフィール講師としての時代です。

そこでとっても印象深い男性の受講生が
いました。

鈴木亮さんって言います。

大手企業のプロモーションを手掛けるイベント会社
(株)グッドウェーブプロモーション取締役。

当時は私も卒業した出版セミナーの選考を兼ねた
プレゼンを行う講座でもありました。 

彼は男性にしては珍しく
私の言う事を本当に素直に聞いてくれました。

自分自身の過去も洗いざらい教えてくれた。

そして卒業プレゼンも自分を信用してくれて
その通りにやってくれました。

でも結果は・・・・

「不合格」。

非常に厳しい結果を突き付けられてしまいました。

その時の事は今でも忘れません。

プレゼン後に彼に合わせる顔が無くて本当に辛かった。

自分を信じて着いてきてくれたのにきつい言葉の総評を
受けていた。

その彼を見ている時の時間は途方もなく長い時間に感じました。

プレゼン後の休憩時間に彼に謝りに行った時に。

「浅野先生は悪くないです。」

って言われたときは涙が出ました。

その後も、申し訳けない・・・申し訳けない・・ってずっと思っていました。

彼は不屈の精神で、敗者復活戦とも言えるフォローアップ講座
に通い、その出版講座の切符を手に入れました。

そしてとうとう出版したのがこの本。

アルバイトだけでもまわるチームをつくろう~ディズニーじゃなくても大丈夫!/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
¥1,449
Amazon.co.jp

この本の中に

『「アルバイト」「フリーター」と呼ばない』という項目が
あります。

詳細は書けませんが、

30歳までフリーターだった彼には強烈なコンプレックス
もあったことだと思います。

この本を読むと彼の「アルバイト」に対する思い入れ
が伝わってきます。

スタッフの褒め方や叱り方など、彼自身の経験から培ってきた
ものだって読むとすぐにわかります。

私の稼業の方では派遣社員さんが2名働いています。


私はこの本がすごく役に立っていて彼女達に対し
てはこの本に書いてあったことを実践しています。

めちゃめちゃ仕事をしてくれるので本当に助かっています。

アルバイトだけでは無く、派遣・契約社員を採用している
経営者さん。

そして20代の若手社員の部下を持つ上司の方々
にもおすすめする本です。


そんな彼と実は一つ約束をしていました。

「出版したらオゴる」という約束です。

2年前にした約束でした。

彼が本当に出版を実現したのですけど、
私の中ではどうしても「申し訳ない。顔を合わせづらい」という
気持ちが強くなかなか彼に声をかけることができません
でした。

そこでやっと気持ちを整理して彼にオゴらせて欲しいと
頼むと、とてもよろこんでくれて忙しい中駆け付けてくれました。

やっとその日を迎えたんです。


私の講座に通っている頃は若いシャキシャキ感溢れる現場の青年って
いう感じでしたけど。

今はもう取締役の風格たっぷり。


焼肉をじゅーじゅー焼きながら、
当時のことを振り返りつつお酒を酌み交わしました。


4ヵ月間私の講座に通っていたころの知らなかった
エピソードをたくさん語ってくれた。

「感謝している」っていう言葉が突き刺さりました。

私の申し訳けないという気持ちを彼は少しでもほぐそうとして
くれているのをビンビン感じました。

講師の仕事をしていて思う事は

受講生は人間であってロボットじゃない。

講師自らの思いをのせてしまって彼らの人生を
操作してはいけないということ。


講師を超える人間を作る事。

気付きを与えて、自分の人生を作る道筋を見つける
手法を伝えるところまでにすること。

道を決めるのは自分自身以外のものではあってはならない
ということ。

私は彼から学んだことです。

彼の著書にサインをいただく。


だんだんバレバレになってきましたが、

お約束の

「出版しろ!」メッセージ付き(笑)

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