浅野の過去

アメリカからやってきた使命を見つけた日本人

先日、知人の紹介で、
「歯医者さん」が登壇するセミナーで
お話を聞く機会に恵まれた。

なぜ自分がその場所にいるのか、
違和感を感じつつ・・

意に反して非常に興味深いお話を聞くことができました。

人間の歯って全部で28本あるらしい。

その中で、

日本では80歳を過ぎた時、

「残っている」歯の数の平均をグラフ化されていた。

日本7本

アメリカ17本

スウェーデン 25本

これが平均とのこと。

日本人の歯は80歳過ぎるとほとんどの

人が抜けてしまっているということ。

先進国の中では日本はぶっちぎり最下位なんだそうな。

ある理由で日本は歯科医療について30年遅れているとのこと。

常識と思われている治療のやり方に問題があるかを話されていました。

この先生の講義を聞いていて、いかにこの先生が「異端な存在」なのかが

容易に想像できた。

彼の話していたことが多くの人に伝わると、

歯科医療に格差も生まれるし、

又、現在の医療制度だからこそ潤っている歯医者さんの

既得権を失いかねないお話でした。

彼は元々、アメリカで歯科医療を学び、歯科医師として活躍
されていましたけど。

日本の歯科医療の現実を知って、
これではいけないと日本に戻って来た人。

アメリカにいたときは、かなり引きとめられたそうです。

ミッション(使命)のある人の行動にはドラマがありますね。

アメリカにいれば生活も安定し、みなから愛されていた。

日本に帰ってくれば異端な診療とされて、恐らく同業医師からの

風当たりもあるでしょう。

それを容易に想像できるのに彼は日本に帰って来た。

「日本人の間違った歯の常識を覆し、予防歯科の概念や最先端の歯科医療を伝えたい」

という魂によって・・・・。

これが使命を見つけた人の行動ですね。

「非合理性」の中に魂は宿る。

損得で言えばアメリカにいれば

よかったのかもしれない。敢えて苦難の道を選ばなくてもという

考え方もあるでしょう。

でも最期に行き着くのは「誰を救うのか」。

自分がお役に立てる人のために行動をしていくことこそ、

自己充実感が漲る。

お金はその向こう側から着いてくるものです。

小さな体で決して気の強そうな人ではありませんでした。

まったく偉そうな態度もせずにとても腰が低くて自ら

皆に声掛けをされていた。

使命を見つけた男。

輝いていましたね。

「自分がいっぱいいっぱいの時こそ誰を救うのかを考える」

受講生たちにそう指導していますけど、それが最後には自分の身を守る。

自分が救った人・お役に立てた人が自分を救ってくれるようにもなるものです。

よく浅野塾の受講生たちから

「人の役に立ちたい」と相談をもちかけられます。

そのために細かく自分史を書かせてワークをして人生の棚卸をさせている。

綺麗ごとではなくて、心の底からそう思える対象の人や、自分自身が何を

提供するのかを明確にしなければならないからです。

そして最後には「市場性」。その思いがひとりよがりでないかを私が

分析しています。そのために彼女達の人生における

膨大な情報を受講生たちに聞きこみます。

こういった客観性が無ければ自己満足に陥ってしまうわけです。

命を何に使うのか。

考えさせられた一日でした。

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